日本を代表する長寿連載漫画の「島耕作シリーズ」をお得に無料で読める方法をご紹介しています。
目次
島耕作シリーズとは
『島耕作シリーズ』は、1983年から現在までモーニングで連載の弘兼憲史先生の代表作となる漫画です。
『島耕作シリーズ』は『課長島耕作』から始まり、その後主人公が出世することで『部長――』『取締役――』『常務――』『専務――』『社長――』『会長――』とそのタイトルを進化させていきました。
現在も『会長島耕作』が連載中です。
あらすじ
物語の始まりは、連載当時の1980年代の日本経済がバブル期に突入する時代の、一人の大手企業のサラリーマン島耕作が、係長から課長に内示が出されるところから始まります。
島耕作はいわゆる「団塊の世代」で、第一次ベビーブーム世代とも呼ばれる生まれながらに競争社会を生き抜くことを強いられた世代で、その中で島耕作は同期の中でも早い出世で課長に昇進します。
島耕作が勤める会社は今の「パナソニック(旧松下電器)」がモデルとなっている大手電器メーカー「初芝電器産業」。
そんな大企業の初芝電器で様々なトラブルに合い、時に左遷され、時に運よく手柄を上げ、そして日本経済が様々変化する中で成長する物語です。
現実の社会は残酷
島耕作には沢山の女性が登場します。島耕作は様々な地方、国、現場に飛ばされますが、必ずその場所場所に魅力的な女性が登場し、島耕作はその女性と恋に落ちます。
島耕作はあまりにもモテ過ぎる主人公で、まさに100戦練磨、子供か老人まで、そしてどんな国の女性も、島耕作にはメロメロです。女性に対しては完全無敵の、漫画至上最強にモテる主人公でしょう。
そんな本作品の一面をもって「これは非現実的な島耕作によるエロいハーレム漫画」と勘違いしている人が多いのではないかと思います。
しかし実際は全くそんなイメージの内容ではありません。確かに女性にモテるところは作品の中でも非常に重要な要素になっていますが、一方でこの作品ではこれでもかというくらい、この社会の現実の厳しさが描かれており、それがこの作品の面白さに深みを持たせています。
日本の経済は1990年代から現在まで続くデフレ不況で、そこで働くサラリーマン、その家族らの負の部分も多く描かれています。本作に登場する人物で幸福な人生を送った人は少数派で、皆何らか人生のリアルな不幸に見舞われます。
しかしそんな現実の中で「働くとは何か」「生きるとは何か」を考えさせてくれるのが、この作品の本質ではないかと思うのです。
部長島耕作
島耕作は、初芝電器という日本を代表する大企業の中で、自らの意思と反して度々社内の派閥抗争に巻き込まれてしまいます。
そんな中、島耕作が尊敬する上司、派閥に属さない一匹狼であった中沢喜一が社長に就任し、それに伴い考えをともにする部下の島耕作が部長に昇進します。
しかし業績悪化により中沢社長が退任に追い込まれ、島耕作は関連会社「初芝電産貿易」へ出向することになります。出向先ではワイン事業を担当し、そこでとあるワインの独占販売権を得て売上を大きく伸ばすことに成功します。
そこから更に出向となり、今度は初芝電産の音楽会社「サンライトレコード」で働くことになりますが、そこでも売れなくなった大御所演歌歌手の復活、自分の娘を歌手として大ヒットさせる事に成功し、経営を大きく立て直すことに成功しました。
そんな次々と実績を残した島耕作でしたが、またしても派閥抗争により九州の販売センターへの左遷となります。
しかしながらそんな左遷先でも大きな実績を残し、それまでの功績を認められて初芝本社の取締役へ就任することとなりました。
取締役島耕作
「嫌な仕事で出世するより、好きな仕事で犬のように働きたい」が信条の島耕作だったが、取締役まで出世し、役員まで上り詰めました。
取締役となった島耕作は、中国の上海担当役員となります。
連載当時の2000年前半はまさに中国が大きく経済成長する時代で、本作品も現実の世界経済のど真ん中を描いていたのでした。
常務島耕作
平取(ひらとり)から常務取締役に出世した島耕作。
担当エリアは上海だけでなく、経済が急成長する中国全土となります。
このころから日本の大手電器メーカーはどんどん衰退していきます。韓国、中国系の電器メーカーに売上でも、技術力でも、ブランド力でも追い抜かれ、日本のデフレ経済とあいまって、初芝も大きく業績を落とします。
そんな中、中国担当常務の前任である郡山利郎専務が、業績悪化を立て直すため社長に昇格し、島耕作も専務に引き上げられます。
専務島耕作
専務取締役となった島耕作は、それまでの中国に加えて、インドとアメリカも担当することになります。
郡山社長は、業績が落ち込んだ初芝をV字回復させるため、大規模なリストラと構造改革に踏み切ります。
そんな中、世界の電器業界の覇者となった韓国企業のソムサン(サムソンがモデル)が、五洋電機(三洋電機がモデル)を買収にかかります。
十分な買収防衛策をとっていない中で、液晶や電池の分野で世界的に高い技術力を持っていた五洋電機は、韓国企業によって敵対的買収の窮地にたたされますが、初芝電器が「日本技術の海外流出を防ぐ」という名目の基、友好的買収(ホワイトナイト)として五洋電機の買収を果たします。
こうして初芝と五洋は経営統合を果たしますが、この買収劇にあたって自らが社外役員として迎え入れた女性がソムサンのスパイだったことが判明し、郡山社長は辞職します。
そしてこの買収劇の立役者の島耕作が、「初芝・五洋ホールディングス」の初代社長に就任するのでした。
この初芝と五洋は経営統合は、現実世界でもこの物語が描かれた”後”に、松下電器が三洋電機を買収し、経営統合され、「漫画が現実になった」と世間を大きく驚かせました。
社長島耕作
「初芝・五洋ホールディングス」の初代社長となり、サラリーマンとして頂点まで上り詰めた島耕作。
しかし世界の電器業界で日本は引き続き窮地に立たされていました。
そこで島耕作が社長として掲げたスローガンは「シンク・グローバル」、「世界に通用するブランドを立ち上げる」でした。日本の争いに目を向けるのではなく、世界で戦っていく、世界で戦うために新しいブランドを作るというものです。
その結果、「初芝・五洋ホールディングス」という社名は「TECOT」と改められ、すべてのブランド名も「TECOT」に統一されました。
これは松下電器産業が2008年10月1日よりパナソニック株式会社と社名変更、すべてのブランドをパナソニックブランドに統一したこととも重なります。
そしてそんな社長時代に、2011年3月11日東日本大震災が発生、社長としての震災対応が描かれました。
会長島耕作
日本の不況、大震災などもあり、業績の建て直しを果たせなかった島耕作は、社長を辞任し、中国時代に部下だった国分に社長の座を譲り、会長となります。
そこから経営者としての一線を画して環境問題、食糧問題など財界人として活動します。
70歳を超えた今も、日本経済をささえる人間ドラマが描かれています。
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